能楽「秀衡(ひでひら)」 (解説と鑑賞会付) ~講師がシテを演じます~ 

講師
佐々木 多門(能楽喜多流)

日本の伝統芸能の粋として、世界文化遺産に登録されている能。しかし難解で鑑賞しにくいともいわれています。能を易しく能楽師が解き、身近に親しんでいただくための講座です。解説を聞くだけではなく、能楽堂を見学したり、舞台で使用される面や装束に触れる
こともできます。

1月期は能「秀衡(ひでひら)」を取り上げます。喜多流十五世宗家・喜多実と、歌人の土岐善磨が創作した画期的な昭和新作能のひとつです。扮装の能面や装束、舞・謡などを通して、能の面白さを覗いていきます。

能公演の鑑賞会にも参加しますので、楽しんでご覧いただける講座です。

 

秀衡(ひでひら)

源義経は平氏討伐の後、兄頼朝に疎まれ、縁のある奥州平泉にひそかに逃れた。しかし義経を庇護した秀衡は亡くなり、身辺の不安と共に秀衡への追慕の念はいよいよ高まっていた。桜散る春の半夜、ひとり金色堂に参拝しようと、月見坂を登ってゆくとき、宴の半ばに抜けた義経の後を追って西城戸の館の侍女なるもの(前シテ)が呼び止め、義経に酒をすすめ、奥州藤原氏一門の栄華を語る。義経はそぞろに懐旧の情を催しつつあると、にわかに苦しくなり酔い臥してしまう。「侍女」はひそかにあとを追って一刺しに殺そうとする。そのとき武蔵坊弁慶が義経を探して走り来たため、義経はなんとか危機をまぬかれた。

弁慶は義経から事の顛末を聞いて平泉退去をすすめる。義経は秀衡の恩顧をしのび、その霊前にゆき冥助を乞おうと、金色堂に表百文(法会の初めにその趣旨を三宝および会衆に告げること)を読み、一身に祈念すると、堂内はたちまち燦然とかがやいて、棺から生きているかのような秀衡(後シテ)が現れる。秀衡はかねて病床において、泰衡以下兄弟たちに義経をおしいただくよう誓わせたことの真意を述べ、これからの奥州藤原氏一門の行末については、三代の栄華もはかなく消えてしまうであろうが、それも今は時の運のみと嘆きつつ、義経には更に遠く北方へ天地を開くべきことを説く。

「秀衡」は能楽として幽玄の趣を失わず大衆性をもちしかも伝統性をすてずに舞台的効果もあげ、「奥の細道」の一節による序曲的な地謡にはじまる点も特異な演出であり、そのほか曲中の随所に新作能としての創意がうかがえる作品である。

授業日
第2・第4金曜日 13:30 ~ 15:00
授業料
17,490円(税込) 3ヶ月6回 ※能舞台鑑賞代金を含みます

持ち物
筆記用具
講師プロフィール
能楽シテ方喜多流職分。日本能楽会会員。能楽協会会員。東京在住。1972年生。喜多流職分佐々木
宗生の長男。喜多宗家内弟子を経て現在、喜多流職分塩津哲生に師事。
ゆかりのある平泉・中尊寺能舞台にて2001年「猩々乱」、2008年「道成寺」を披く。2012年同期の三人と「燦ノ会」を結成し、「石橋」を披く。東京での活動とともに、中尊寺薪能・仙台青葉能・白石碧水園能等、東北の能楽振興に重きをおきながら、国内外各地の公演に参加。東日本大震災復興支援能「息吹の会」実行委員。






教室
第2教室 アンセルモ教会教室集会室
日程
<1月期> ☆2/18 能「秀衡」鑑賞会(喜多能楽堂)
01/10
01/24
02/07
02/18
02/21
03/13
※ 2/7、2/18、3/13は教室が喜多能楽堂となります。2/14は2/7に振替となりました。
体験会日程
2020年01月10日:1,100円

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