能楽「昭君(しょうくん)」 (解説と鑑賞会付)  

講師
佐々木 多門(能楽喜多流)

この講座ではテーマ曲を軸にして、能楽の魅力を学んでいきます。まだ能舞台へ行ったことがない方でも、よく能楽をご覧になっている方でも楽しめるように、目黒に能楽堂がある喜多流の能楽師がご案内いたします。
喜多能楽堂公演の鑑賞会が含まれています。肩の力を抜いて、能楽への扉を開けてみませんか。能楽の歴史、謡と舞の面白さや味わうポイント、能面や能装束に触れてみる体験など、内容満載です。質問も気軽にしながら、世界無形文化遺産「能楽」を少しずつ知ることができます。

4月期は能「昭君(しょうくん)」を取り上げます。古代中国王朝の漢の時代。運命のいたずらにより胡国の王妃となってしまった娘を思いやる親。そして荒々しく容貌魁偉な胡国王。この二役を同じ役者が演じて、前・後場面の役の心象を対照的に描きます。
能公演の鑑賞会にも参加しますので、楽しんでご覧いただける講座です。

昭君(しょうくん)
漢の元帝の後宮に使える三千人の妃の中でも、王昭君(おうしょうくん)は容色が殊にすぐれて、寵愛をうけていたが、そのため妬む者も多かった。胡刻の王の求めにより妃の一人を差し出すこととなり、画工に描かせた絵姿を選ぶこととした。昭君は画工に賄賂をしなかったので醜く描かれ、元帝は昭君を胡国へと旅立たせた。
残された老父母を心配した里人(ワキ)が老夫婦(前シテ・ツレ)のもとへ尋ねてみると、昭訓が植えおいた柳が枯れてしまい、その身を案じていた。その柳は「自分が死するとき、この柳も枯れるであろう」昭君が予言した木であった。鏡は想う人の姿が写る・・・という故事に倣って、柳の木を写してみることになり、夫婦は昭君への想いがつのって泣き崩れるのであった。やがて鏡より、可憐で美しい王昭君の霊(子方)が写り現れる。すると胡国王の韓耶将(かんやのしょう)の幽霊(後シテ)も、地獄の鬼のような荒々しく勇ましい姿で現れる。人を恐れさせる異形の姿を恥じた韓耶将は、もとの世界に立ち返ってゆき、あとには王昭君の美しい姿の幻だけが残るのであった。

授業日
第2・第4金曜日 13:30 ~ 15:00
授業料
17,172円(税込) 3ヶ月6回 ※能舞台鑑賞代金を含みます

持ち物
筆記用具
講師プロフィール
能楽シテ方喜多流職分。日本能楽会会員。能楽協会会員。東京在住。1972年生。喜多流職分佐々木
宗生の長男。喜多宗家内弟子を経て現在、喜多流職分塩津哲生に師事。
ゆかりのある平泉・中尊寺能舞台にて2001年「猩々乱」、2008年「道成寺」を披く。2012年同期の三人と「燦ノ会」を結成し、「石橋」を披く。東京での活動とともに、中尊寺薪能・仙台青葉能・白石碧水園能等、東北の能楽振興に重きをおきながら、国内外各地の公演に参加。東日本大震災復興支援能「息吹の会」実行委員。





教室
第2教室 アンセルモ教会教室集会室
日程
<4月期>
04/12
04/26
05/24
06/01
06/14
06/21
6/1「燦ノ会」公演鑑賞会(喜多能楽堂)。6/21喜多能楽堂
<7月期>
07/12
07/26
08/23
09/13
09/22
09/27
9/22「鵺(ぬえ)」公演会鑑賞(喜多能楽堂)。9/27喜多能楽堂
体験会日程
2019年04月12日:1,080円

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