大河ドラマやその他の時代劇で、子どもたちが先生について何やら難しそうな文章を唱えている場面をご覧になることがあることでしょう。
寺子屋や藩校と言われる施設で、子どもたちは「素読」という方法で、昔の偉い人のことばを覚えていたのです。
中でも「論語」は、江戸時代には唐詩選と並んで武士の必須教養だったと言われており、渋沢栄一翁が愛読したことでも知られています。
ただし論語は、難解である、古臭いと思われていましたし、「女子と小人やしないがたし」とまで書かれているので、特に女性には無縁のものだったかもしれません。
でも令和の今、それを逆手にとらえて読むと、とても分かりやすく面白い読み物です。
2500年もの間、世界中で読まれ人生やビジネスの指針とされていた理由もおわかりになるはずです。
素読の講座では、講師に合わせて声を出して章句を読み上げ、声に出しているうちに自然に内容が頭に入るという、昔からのやり方で進めます。
コロナ禍も落ち着いた今、声を合わせて有名な「学びて時にこれを習う」から読みたいと思います。