~シェイクスピアをやさしい英語で~ 『冬物語』を読む

講師
鈴木 五郎 (慶応義塾大学名誉教授)
『冬物語』をまだ読んだことのない方、英語は苦手お よび得意という方も大歓迎です。教材はメアリー・ラ ムが青少年向けに書き直したものと、日本語に翻訳さ れたもののコピーを併せて使用し、日本語でわかりや すく解説していきます。気楽にご参加ください。 『冬物語』の制作年代は1610-11年頃で、初演の記録 はロンドンのグローブ座で1611年5月15日とされて います。3362行からなります。 シチリア王レオンティーズは旧友ボヘミア王ポリクシ ニーズを宮廷に招き9ヶ月間あまり厚遇する。長期 滞在に及んだポリクシニーズが帰国の途につこうと すると、レオンティーズが滞在期間を延ばすよう説得 したが聞き入れなかったポリクシニーズは、王妃ハー マイオニの滞在延期の勧めには応じる。これによりレ オンティーズは説明不能な嫉妬の激情にかられ、廷臣 のひとりカミローに命じてポリクシニーズを毒殺する よう命じる。カミローは主人の命令をポリクシニーズ に漏らしともにボヘミアの領土に渡る。二人の逃亡を 知ったレオンティーズはますます猛り狂いマミリアス王 子を王妃から引き離しハーマイオニを牢獄へ閉じこめ てしまう。王妃は牢獄で女児を出産。レオンティーズは 廷臣のクリオミニーズとダイオンをデルファイのアポ ロ神殿にさしむけ神のお告げを承ってくるよう命じる。 王妃にはシチリアの貴族アンティゴナスの妻ポーライナ という親切な友がおり赤子を王にみせるがなんの効果 もなく、逆に王はアンティゴナスにその赤子を海へつれ だし人気のない海岸へ置き去りにしてくるよう命じる。 善良なカミローとことなりアンティゴナスは王に忠実だ ったのですぐさま命じられた通り行う。
教室 第2教室(アンセルモ教会集会室)、第4教室(野田ビル6階)
授業日

毎週金曜日 13:30~15:00

持ち物 筆記用具
受講料

33,605円(税込) 3ヶ月13回(テキストコピー代込)

日程

<4月期>

4/02、4/09、4/16、4/23、4/30、5/07、5/14、5/21、5/28、6/04、6/11、6/18、6/25

※7月期は新たな作品を題材といたします。

体験会 4/2(金)、4/9(金)13:30~15:00  1,100円
講師プロフィール 慶応義塾大学名誉教授
米国ホープカレッジ教養学部卒業
上智大学大学院英米文学研究科修士課程修了
英国バーミンガム大学附属シェイクスピア研究所
修士課程修了
慶応義塾大学大学院英文学研究科博士課程 満期退学


【講師から一言】
ハーマイオニは罪人として家来たちの裁きをうけるために宮廷じゅうの貴族たちが居並ぶ前で公判にかけられる。この時に丁度クリオミニーズとダイオンが戻り、アポロの神託が開封され読み上げられる。「ハーマイオニは無罪、ポリクシニーズは潔白、カミローは忠臣、レオンティーズは嫉妬深い暴君なり。失われし子が再び発見されぬかぎり王は世継ぎなかるべし。」このところへ家来が入ってきて、マミリアス王子が息を引き取ったことを告げる。次に王妃の意識回復を命じられたポーライナが戻って来てハーマイオニの死を告げる。レオンティーズはここではじめて王妃にむごいことをしたと後悔する。そして神のお告げが正しいことを知る。マミリアス王子を失った今、あの捨てた娘が発見されぬかぎり自分には後継ぎがないとただただ自分を責め、その後は悲しみと後悔の日々を送る。
さて、アンティゴナスが乗った船は嵐にあい善良なポリクシニーズの国ボヘミアの海岸に打ち上げられる。そこに上陸し、赤子パーディタを置き去りにする。船に戻ろうとしたとき、森から熊が出てきてアンティゴナスは八つ裂きにされる。パーディタは羊飼いにひろわれ、羊飼いの娘として大切に育てられる。ハーマイオニはパーディタを王に差し出すときに、奇麗に着飾らせ宝石とともに名前がパーディタであることと高貴な生まれと同時に不幸な運命を併せ持っていることを示唆するような文言を書き添えている。パーディタはその後美しい乙女へと成長する。天性の品性は母親譲りであり、その身のこなしは宮廷で身につけたもの以外なにものでもないことは誰の目にもあきらかである。

『冬物語』は寒い冬の夜に暖炉を囲みながら語られる物語ですが、果たして待ちどおしい春の訪れは期待できるのでしょうか。
受講生の皆様とともに読み進めて参りたいと考えております。

備考 ■テキスト 講師がコピーしたものを使用します。
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