タイトルとしては、いささか大仰にでた、という感がないでもありません。大正・昭和という現代文学に限ってみても、〈名作〉とは、という処からして問題であろうと思うからです。
Aさんにとって〈名作〉といえる作品でもBさんにとってはそうでもない、という作品もあれば、皆が“あれは〈名作〉だ”と認める作品もあるわけです。
では、“お前は何を以て〈名作〉とするのか”と問われれば、その基準は、あくまでも、話をしようとする私にとっての、ということになってしまいます(その中には皆が〈名作〉と認めるものもあるかも知れません)。
取り上げるある作品が、なぜ、あるいは、そのどこが、私にとって、または多くの人にとって、〈名作〉たらしめるのか、ということを中心に、その作品が生み出された背景などについてもお話できれば、と思っています。そのことを通じて、皆様の〈名作〉(および、その周辺の作品)の鑑賞をいっそう味わい深くすることができるとすれば幸いです。
