画像図版を見ながら「源氏物語」を読む講座です。衣装、調度、色彩、建物の構造など、口では説明しにくい事柄を写真や絵を使って学んでいきます。①テキストの音読→②口語訳→③細かい部分の解説、と進めていきます。解説の後は皆さん各自が読み取った内容を心の中で熟成させましょう。コンピューター時代がもたらした「画像で学ぶ『源氏物語』によって、王朝時代を一緒に実感しま…
江戸時代の前までは、『源氏物語』は変体仮名で書かれおり、読みたければ、その写本を所持している人から借りて読み、自分の物にしたければ、書写するしかありませんでした。『源氏物語』は、そのように書承されることで、数百年もの間、受け継がれてきたのです。そのために、書写する人の意識や、時代的・文化的な影響などにより、百種類を越える写本が生まれて、今日に伝わ…
『蜻蛉日記』は女流日記文学の最初の作品で、10世紀末に書かれました。30年ほど後に書かれた『源氏物語』にも、大きな影響を与えたといわれています。作者である「道綱母」は歌人として秀で、くわえて美貌の持ち主でもありました。藤原兼家の妻の一人として道綱を生んだところから、道綱母と呼ばれます。当時の結婚形態は一夫多妻の招婿婚でしたから、妻の立場は不安定で悩み…
平家物語は、古典の中でも、特に親しみやすい作品で、あらゆる時代にそれぞれ違った形で享受されてきました。事件やいくさの場面もおもしろいのですが、それらを通して私たちに発するメッセージは現代においても新鮮です。また王朝文学を独自の世界に再構築し、古典を身近なものに作り上げた作品です。どこかに身近な話題、人生における深刻な話題が顔を出し、なおかつ古典の…
完全な型で句会を行い、句作の楽しみ、選句の楽しみ、披講の楽しみ、名句の楽しみ等を通して、百年以上続いて現在に息づく伝統俳句の真髄に触れます。 <授業内容>7句持ち寄りで句会を行います。基本的に兼題句会とし、互選の後、それぞれ特選一句を講評し、披講の後、選者特選の講評を行います。名告は披講の時に行います。純粋に句会の楽しみを味わう…
当日提出された全ての作品について、その良し悪しだけでなく、句の発想、言葉の選択や使い方、添削例まで解説致します。季語・文法・名句の解説なども適宜織り込み、俳句をご一緒に楽しんでいきたいと思います。※5句提出が基本ですが、最初は1句でも構いません。
ご一緒に俳句の楽しさと奥深さを味わいませんか。俳句を始めてみたい初心者の方から、長く俳句を続けているのに、なかなか上達しないという方、上級者だが、もうひとつ句境を広げたいという方、どんなご希望にも応えられるような講座を目指しています。実作に役立つように、季語・例句・作者についても丁寧に解説します。毎回、兼題(前もって季語を出題)をふくむ5句投句の…
俳句には興味はあるけど、「文学の素養がないから」「言葉を知らないのが恥ずかしいから」そんな理由で踏み出せない方の声をよく聞きます。また、「俳句をやっています」と言うと「高尚なご趣味ですね」と言われます。それは、江戸俳句、明治の俳句、戦前俳句、戦後俳句、現代俳句、今の俳句、すべての「俳句」をひとくくりにしているからでしょう。この講座では、毎回20分程…
桜の秀歌の何首かを知って見る桜は、知らずに見ていたときの何倍もの豊かな表情を見せてくれるはずです。実作と近代・現代の秀歌鑑賞を通して、短歌を詠う喜び・読む喜びをご自身のものにして下さい。様々な場面でゆれるあなたの思いを、短歌という表現様式で詠いとどめるお手伝いをさせていただきます。https://youtu.be/mzjJH5pr9Uk
われわれ日本人の誇れる歌集『万葉集』に、銀(しろかね)も金(くがね)も玉も何せむに勝(まさ)れる宝子に及(し)かめやも 山上憶良(やまのうえのおくら)という短歌があります。金銀玉などの宝がなんだ、最高の宝は子供に及ぶものはない、子供こそ一番の宝だと、千三百年も前の憶良が詠嘆しています。 こんな短歌の出来る人生を、我が国は誰もが送れるのです。…
身の回りや自分の心を見つめる時間を持ってみませんか。見過ごしてしまったら消えてしまう日々の感動を、短歌として残してみませんか。この講座では、短歌を実際に作ると同時に、近現代歌人の秀歌を鑑賞します。また、お互いの作品について、ディスカッションも行います。自分の気持ちを言葉にすることの楽しさを味わっていただける講座を目指します。
時代が文学を産み、文学が時代を産む(こともある)、とはよくいわれることです。たとば、小説のタイトルが流行語になったりしたこともありました。そうでありながら、文学史は文学史として、社会史は社会史として捉え、語られることが通例となっています。そうした見方から離れて、社会史の中の文学者、文学作品を見てゆこう、というのがこの講座のねらいです。昭和戦前期の2…
毎日の暮らしの中でふと感じたこと、旅先でのハプニング、若き日の甘酸っぱい思い出など、誰にでもその人ならではの経験談があるはずです。それらを文章に書くことで気持ちの整理がついたり、自分を客観的に見つめたり、また、人生を歩んだ記録として残しておくこともできます。エッセイが日記や手紙と違うのは、不特定多数の読み手がいるということ。誰が読んでもわかる文章…
思い出、旅行、家族や自分のこと。その時々の感動や思いは、そのままでは消え去ってしまいます。文章に綴って、エッセイという形で残してみませんか。書き溜めた作品を読み返したとき、心のアルバムとも言える宝物になっていることに気づくことでしょう。魅力的なエッセイに、特別な表現や名文は必要ありません。書きたいことや自分の思いが読み手に素直に伝わり、共感をもっ…
常日頃から感じる世相への思いや、自分の感性に基づいた主張、そして自分の周りの出来事や季節の移り変わりなど、自分が生きた証として書き残したい題材をエッセイとして書きあげます。エッセイ作品とは過ぎ去りし時の緞帳が静かに上がり、過ぎ去りし時への旅路が始まる文章作品といえ、書き手が読み手に伝わる文章で書くことを何よりも大事にしています。講座は二部構成で、…
小説で文学賞を受賞したい。それを目標にされる方には最適の講座です。文学賞の応募作品が、第一次選考通過、第二次選考通過、候補作となっていくには、小説技法をしっかり身につける必要があります。文学賞の受賞歴多数の現役作家が、投稿のコツをお教えします。
小説家でネット・ジャーナリストの講師が、指導します。話題性が高まる記事、上手な写真の撮り方、魅力あるタイトル、読者を引き込む文章など、それぞれのコツを教えます。①あなたの町・家族・仲間を写真に撮り、文章をつけて残しましょう。②プロの指導で、写真の撮り方、文章の書き方がともに学べます。③小冊子の作り方、ブログの伝え方も学べます。
小説とは違い、人が読んだり演じたりすることで立体化し完成していく戯曲の世界。小説とはまた違い、セリフの掛け合いで魅せていく戯曲には独特の書く面白さや楽しさがあります。本講座では戯曲の楽しさを追求しながら、最終的には実際に15分〜30分の戯曲を執筆いただこうと思います。書いた作品は互いに読みあっていきますし、個々の特色を活かしつつ、戯曲作りのお手伝いを…