古代豪族と天皇家の葛藤
~なぜ日本人は仏教を求めたのか~
飛鳥寺と川原寺、和田廃寺、法隆寺(若草伽藍)、山田寺、薬師寺、興福寺、東大寺
講師のことば
日本人の信仰の大部分を、仏教が担ってきたと信じられてきた。しかし、日本の信仰形態を「仏教」でひとくくりにすることはできない。仏教が神道を飲み込んだという発想も、もはや通用しなくなった。日本列島人の縄文時代から続く風俗と信仰が、そして、政治風土が、仏教を求め、飲み込んでいった。その最初の一歩、無垢な気持ちで仏教に出逢ったのが、飛鳥時代の人びとであり、奈良時代に至り、その「列島人の伝統と仏教」は、見事に調和していった。奇跡のような宗教の同化が起きていたのだ。大和路の古寺がひときわ輝いて見えるのは、深い信仰心の裏付けがあるからだ。
