東京都内を埋め尽くす無数の道路から、古地図や各種資料からひときわ古い道筋を探して楽しむのが「東京古道散歩」です。東京に残る大小の史跡は「点」に過ぎませんが、当時の人と同じ道筋で訪れることで、点が「線」になり、より歴史を実感できます。有名な古社古刹や史跡も最寄り駅からの最短ルートではなく、多少遠くても当時の道筋を使って訪れることで昔の人の気持ちで参拝できるかもしれません。
古道にはゆるやかなカーブやときおりあらわれる古木、旧家や古社古刹、路傍の石造物が多く残っており、歩きやすいだけではなく路傍に隠れた小さな歴史を発見するという楽しみもあります。
「東京古道散歩」では著名な街道にこだわらず、寺社や城址など毎回テーマに沿って歴史の痕跡を楽しめる古道を選んで歩きます。「点」で楽しむ史跡巡りを、「線で味わう歴史散歩」に。
〈10月期〉
「東京古道散歩」は都内に残る古い道筋を古地図とともに歩き、歴史を点ではなく線で楽しむ講座です。 2023年10月期のコースは「目黒区スペシャル」。目黒区に残る古道を中心に組み立ててみました。10月はお馴染みの目黒不動。江戸時代やそれ以前の道で参拝します。11月は中目黒からの鎌倉街道伝承。12月は八雲(旧衾村)と碑文谷の鎌倉街道伝承と古社古刹を巡ります。古道を歩いて目黒区の歴史を堪能しましょう。