【オンライン】 『源氏物語』の 秘密を読み解こう!―『紫式部日記』にみえる式部の姿―

講師
豊島秀範   國學院大學名誉教授

〈紫式部〉は平安時代の三十六歌仙の一人に選ばれ、勅撰和歌集に58首も採られ、『源氏物語』の作者でもあるのに、本名も生没年も明らかではありません。その中で、わずか130首ほどですが『紫式部集』の短歌には、娘時代の友人とのめぐり合いや離別、越前守となった父と共に過ごした越前での一年間、夫宣孝との結婚、娘賢子の誕生、二年ほどでの夫との死別、失意の中での物語の執筆、宮仕えの現実と憂愁、世の無常などが、式部自身の言葉で詠まれています。式部は、幼くして母を失い、頼りにしていた姉も若くして亡くなって後は、妹を失った女友達と心を支え合った。物語に心を寄せ、同じ思いを有する友人を求めた。しかし、結婚も幸せとはいえず、夫の死後の宮仕えも、式部の願う場所ではなかった。そうした胸の内を、どのように歌に詠んでいるのかを読み解きながら、式部の心の遍歴を理解したい。

 

講座協力:(株)みらい応援・わくわくラボ(わくラボ) 

教室 オンライン教室案内
授業日

第2水曜日 10:00~11:30

持ち物 筆記用具
受講料

8,910円(税込) 3ヶ月3回  ※目黒学園の受講が初めての方、受講停止から2年以上経過した方は入会金が必要です。

日程

<4月期>   ※日程は変更する場合があります。

4/10、5/08、6/12

※日程は変更になる場合がございます。

【カリキュラム】
4/10:「末摘花」巻① ― 光源氏、大輔命婦から末摘花の噂を聞く ―
5/8:「末摘花」巻② ― 光源氏、常陸宮邸を訪れ、末摘花に逢う ―
6/12:「末摘花」巻③ ― 光源氏、翌朝、末摘花の醜い姿を見て驚く ―

<7月期>

7/10、8/21、9/11

※日程は変更になる場合がございます。
※8月は講師都合により第3週で授業を行います。

【カリキュラム】
7/10:「紅葉賀」巻① ― 行幸の試楽に、光源氏、青海波を舞う ―
8/21:「紅葉賀」巻② ― 藤壺に皇子誕生し、光源氏・藤壺の苦悩 ―
9/11:「紅葉賀」巻③ ― 光源氏と源典侍との逢瀬を、頭中将おどす ―

体験会 1回分受講料で随時体験をお受けします。詳しくはお問い合わせください。
講師プロフィール <講師略歴>
平安朝文学・中世王朝文学、和歌文学を専攻。
文科省の科学研究助成費を得て10年間〔源氏物語の本文研究〕(報告書10冊)を継続。
『狭衣物語全註釈』(全11冊)を刊行中。
「菅江真澄の旅と歌」を月刊短歌誌『短歌往来』に掲載中。

<講師から一言>
○『源氏物語』を八百年前の〔河内本〕の写本で読み進めます。
○唯一の活字本のテキスト〔青表紙本〕と表現を比較します。
○表現の違いから、そうした異同が生じる理由を考えてみます。
○『紫式部日記』にある『源氏物語』の清書作業を再確認します。
○3か月(6回)で一巻ずつ進みます。(4~6月は「桐壺」、7~9月は「帚木」)
○最終的な目標は河内本によるテキストの作成です。

備考 ~オンライン授業について~
・オンライン会議・セミナーアプリの「ZOOM」を
使用します。ご受講にはPC、タブレット、スマ ートフォンなど受信できる環境が必要です。

・通信料はご受講される方のご負担となります。

・お申し込みは目黒学園ホームページの該当講座「この講座に申し込む」からお願いします。
メールにてURLとパスワードをお知らせします。開始時間になりましたらアクセスしてください。  
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