平家物語は、古典の中でも、特に親しみやすい作品で、あらゆる時代にそれぞれ違った形で享受されてきました。事件やいくさの場面もおもしろいのですが、それらを通して私たちに発するメッセージは現代においても新鮮です。
また王朝文学を独自の世界に再構築し、古典を身近なものに作り上げた作品です。どこかに身近な話題、人生における深刻な話題が顔を出し、なおかつ古典の世界のもつ独特の醍醐味を感じさせてくれます。
平家物語は、声に出して読まれた古典ですので、講師が最初に音読し、皆様で音読することから始めます。その後、訳と解説をします。関係する画像資料を時々交えながら、平家物語の世界を実感して頂きます。一つ一つの章段を読んでいきます。
平家物語の発するメッセージを毎回違った形で受け取り、或いは学び、或いは楽しみましょう。
- 講師
- 佐伯 雅子 (聖心女子大学大学院卒・元大学教員・文学博士)