この講座では、透明水彩画を使って絵を描きます。
水彩絵の具には、透明水彩絵の具と不透明水彩絵具があり、どちらも水で溶いて用いますが、描き方と仕上がりは全く違います。
例えば、不透明絵具は文字通り不透明な絵具で、白を混ぜて色を明るくしますが、一方、塗ったときに下の色が透けて見える透明水彩絵具では、溶く水の量を多くして、画用紙の白さを生かしながら色の明るさを作ります。
また、ドウサを引いた水彩画用紙の上での色の塗り重ねや偶然性にに満ちた混色と滲みの効果と美しさは、透明水彩特有の魅力でもあります。
教室では、主に、身の回りのもの、果物、花などの静物や人物を描きながら(天候が良ければ、教室の外に風景を描きに行くこともあります)、画材の知識や基本的な技法を身につけます。