ジョルジョ・ヴァザーリは16世紀イタリアに活躍した画家ですが、現在は画家としてよりも、美術史の原点ともいえる著作、通称『美術家列伝』の著者として有名です。『美術家列伝』は当代イタリアで名高かった画家、彫刻家、建築家の伝記です。芸術家たちの伝記を年代順に記すことにより、初期ルネサンスから盛期ルネサンスにかけての美術の展開を概観したことから、ヴァザーリは「美術史の父」とも呼ばれています。
本講座では、15・16世紀のイタリアにきら星のごとく登場した美術家たちを、ヴァザーリの記述を元に、解説していきます。
<主なカリキュラム>
- 『美術家列伝』概要紹介
- チマブーエ、ジオットなどゴシック末期の美術家たち
- ボッティチェリ、ドナテッロなど、初期ルネサンスの美術家たち
- レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなど、盛期ルネサンスの美術家たち
- ティツィアーノ、ジョルジョーネなど、ヴェネツィアの美術家たち
- ヤン・ファン・エイクなど、北方ルネサンスの美術家たち