能楽を楽しむ(解説と鑑賞会付)

講師
佐々木 多門(喜多流職分)

日本の伝統芸能の粋として、世界文化遺産に登録されている能。しかし難解で鑑賞しにくいともいわれています。能を易しく能楽師が解き、身近に親しんでいただくための講座です。解説を聞くだけではなく、能楽堂を見学したり、舞台で使用される面や装束に触れることもできます。

7月期は能「紅葉狩(もみじがり)」を取り上げます。前段の美しい美女の舞のうちに一転する展開から、後段の怖しい鬼女との闘いを描く展開は見どころ多く、古来より人々に愛されてきた名曲です。

扮装の能面や装束、舞・謡などを通して、能の面白さを覗いていきます。
能公演の鑑賞会にも参加しますので、楽しんでご覧いただける講座です。


7月期テーマ曲 能「紅葉狩」

この辺りに住む華やかな装いの美女たち(前シテ・シテツレ)が、山を深く分け入って紅葉狩の酒宴を開く。そこへ狩りで鹿を追って平維茂(ワキ・ワキツレ)の一行がやって来て、高貴な女性たちが深山で幕を廻らして紅葉狩の宴をしているのを見て不審に思うが、維茂は心遣いをして従者一同とともに静かに通り抜けようとする。美女は声を掛けて酒宴に誘い、断る維茂の袂に取りついて、席へと招き入れて酒をすすめる。麗しい女性の接待の舞に杯は重なり、いつしか維茂は心も乱れて眠りの誘惑に負けてしまう。女は舞いながら、維茂が深く寝入ったことを見届けると、にわかに今までの情景を凄まじく一変させたかとするうち、激しい夜嵐の中へ怪しく姿を消してしまう。 八幡神の末社である武内の神(アイ)が、維茂の夢中に危険を知らせるお告げをして神剣を授けると、ようやく維茂は目を覚ます。 風が吹き荒び、稲妻のひらめく光に映り現れる鬼女(後シテ)の姿。維茂は八幡大菩薩に祈念して神より授かった剣を抜いて鬼女と渡り合って戦い、苦戦を強いられるがついに鬼を斬り伏せて退治するのであった。

平維茂は平安末期の武将。紅葉の名所の信州戸隠山には今も鬼女伝説が語り伝えられています。

教室 第2教室(アンセルモ教会集会室)、校外教室案内
授業日

第2・4金曜日 13:30 ~ 15:00

持ち物 筆記用具
受講料

18,480円(税込)  3ヶ月6回

日程

<4月期>

4/02、4/09、5/07、5/22、6/04、6/18

※5/7は第3教室で行います。
※5/22(土)は能楽鑑賞会(喜多能楽堂)です。
※日程は変更する場合がございます。

<7月期>

7/09、7/30、8/06、8/27、9/17、9/25

※9/25は能楽公演鑑賞会 喜多流青年能「紅葉狩」(喜多能楽堂)です。
※日程は変更する場合がございます。

体験会 7/9(金)13:30~15:00 体験料1,100円
講師プロフィール 能楽シテ方喜多流職分。日本能楽会会員。能楽協
会会員。東京在住。1972年生。喜多流職分佐々
木宗生の長男。喜多宗家内弟子を経て現在、喜多
流職分塩津哲生に師事。
かりのある平泉・中尊寺能舞台にて2001年「猩
々乱」、2008年「道成寺」を披く。2012年同期の
三人と「燦ノ会」を結成し、「石橋」を披く。東京での
活動とともに、中尊寺薪能・仙台青葉能・白石碧水
園能等、東北の能楽振興に重きをおきながら、国内
外各地の公演に参加。東日本大震災復興支援能
「息吹の会」実行委員。2021年NHK連続テレビ小
説「おかえりモネ」の能楽監修を担当。
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