漆を使った伝統的な技術で陶器や磁器の修繕をします。大切な器を壊してしまい、心を痛めている方のお役に立てます。
修復した部分には、金粉や銀粉を蒔きます。破損する前とは異なる個性が器に施されます。金継ぎは器を修復して、残った傷さえも新たな魅力に変えていく技術です。器に対する持ち主の深い思い入れや情緒によって、修復箇所に美的価値を発見するでしょう。それは見立てといえる行為です。修理した箇所を風景として連想し、楽しむ心に変えていくのです。そうなった時、金継ぎされた器は、持ち主にとって唯一無二の掛け替えのない物になっているはずです。
3ヶ月6回の授業で、じっくりと器に向き合い3~4点の作品を仕上げます。
- 講師
- 小林 広美 (漆芸家)