長い人間の歴史の中で、「歌」のなかった時代はありません。世界中、どの民族も歌っていました。時には、鳥のさえずりを真似て。時には遠くにいる仲間への合図として。労働歌、儀式、感情表現・・・様々な場面で人間は、腹の底から深い息を吐き、豊かな響きを心地良いものとしてして表出してきました。それは、つまり、人間にとって「歌」は、なくてはならないものだ、ということです。昨今、高齢者施設では、音楽療法が重要視されています。歌うことにより、楽しみながら肺機能や喉の筋肉を鍛え、誤嚥性肺炎予防・認知症予防など、作業療法とは違った効果が認められています。つまり、歌うことは、楽しいだけでなく、心と身体の健康にいかに必要か、ということです。
講座では、軽い体操、歌の基礎(腹式呼吸、発声、滑舌)、脳トレ、季節の歌(童謡・唱歌・愛唱歌等)を楽しく歌いながら、健康長寿を延ばすのが目的ですが、基礎を身につけるので、より美しい声が出るようになります。
- 講師
- 山浦 美千恵 (二期会会員・認知症予防音楽体操指導員)