香りの遊びを御存知でいらっしゃいますか。香道は他の茶道や華道と同じ様に室町時代に興りました。香道と申しますと、何かいかめしく聞こえますが、決して難しい堅苦しいものではなく、何人かの人が一座して香を聞き、その香りを味わい風情を楽しみつつ、その香を聞きあてます。同時に古典文学や伝統行事にまつわる「組香」によって、自然に知識や情緒が
深まっていきます。
初めに初歩の作法、香の聞き方その用語集を学び、基本の香木の種類・簡単な組香に始まり、次第に初、中級へと進みます。毎回季節の組香の習得を加え、香元手前、執筆作法へと進み、鋭敏な感覚を養い、主客の応待や、同席の相客との協調性等の座の芸能としての作法を体得します。香りの歩んできた道、それに伴う歴史エピソード等も同時に理解出来るようになり、組香も次第に複雑なレベルに進みます。
入門一年後(※皆勤)桂雪会員の資格が得られ、機関誌「桂雪」が配布され、年1回行われる「百炷香会」(聞香鍛錬の会)への出席が許されます。
その他、年初の初会、秋季の桂雪香会等の催しがあり、こちらは桂雪会員でなくとも参加自由です。
- 講師
- 伊藤 香夜子(御家流香道桂雪会副会長)
- 関 寿隆(御家流香道桂雪会講師)
- 安藤裕子 (御家流香道桂雪会理事長)