元号「令和」の出典となった万葉集は、日本最古の和歌集です。仁徳天皇の皇后磐姫から最終編者とされる大伴家持まで、作者は天皇から名もない庶民にまで及びます。万葉集をよむことは歴史をよむことです。また古代人の生き方や考え方を知ることでもあります。歌の背景にある歴史や社会に目を向けて、一首一首に込められた人々の思いをよみとっていきたいと思います。
万葉集は全二十巻、四千五百首以上の歌を収めます。一つの明確な編纂意識をもって一時期に成立したものではなく、巻によって歌の表記や配列、分類にも違いがあります。どこからよんでも楽しめますが、歌は口誦から記載へ、歌謡から和歌へと変化していきます。歌の流れを辿りながらそれぞれの時代に生きた人々の声に耳を傾けてみましょう。関連する時代やテーマ、歌人など、時には巻をこえてよんでいきます。万葉集全体の概説や基礎知識などもお話します。





